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オグリキャップ逝く

昭和63年3月。ペガサスステークス。
まだねずみ色の馬体を低く沈ませてラガーブラック以下を突き放す。

毎日杯、京都4歳特別、
ニュージーランドトロフィー4歳ステークス、高松宮杯、毎日王冠。

「凄い馬がいる」
競馬好きの間で広がり始めたざわめきは天皇賞・秋で大きく枠をはみ出した。

タマモクロスとの芦毛対決。
ジャパンカップ、有馬記念。

思えばライバルにも恵まれた。
タマモクロス、スーパークリーク、イナリワン。
バンブーメモリー、ホーリックス。

レースを重ねるごとに競馬ファンを超えて広く影響を及ぼす存在へ。
大井競馬からアイドルに躍り出たのがハイセイコーなら、
笠松競馬から革命を起こしたのがオグリキャップだった。

あれから20年。競馬もずいぶん変わった。
競走能力で比較すれば、オグリキャップを超える馬は多いはず。

ただ、それまでの競馬観を変えた革命的な存在感を物差しにするならば、
オグリキャップに迫れる馬がどれほど現れたのか。
稀有な存在だった。

合掌。

by urutimai1970 | 2010-07-04 18:08 | 競馬