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大阪国際女子マラソン

識者の分析も聞きたいし、本人のコメントも知りたい。
しかし福士選手の、五輪出場権のかかった選考レースでの失速。
4年前に続いてのあまりにも意外な負けっぷりを見ていると、
頭と体の折り合いってことを感じてしまう(見当違いの可能性は大いにありだが)。

競馬では騎手と馬の折り合いが重要視される。
馬が勝手気ままに走ってしまっては勝てないし、
騎手がその思惑に馬を嵌め込んでも望む結果は出にくいものだ。

騎手は馬の意を汲み、馬は騎手の指示に気持ちを向ける。
そういったコミュニケーションが上手に図れると、
馬の能力は十全に発揮されやすくなり、勝利へ向けて望ましいこととなる。

マラソンのような長距離を走る人にも当て嵌まるんじゃないかな。
以前からそんなことを感じることがあった。

人間の場合、騎手が「頭脳・気持ち」、馬が「肉体・フィジカルコンディション」にあたる。
体調が極めて優れているとき、つい「走ってしまう」ことが多かった。
突っ込んでしまう。そしてオーバーペースに陥る。
動いてしまう、動きたがる肉体を頭脳が御しきれない。
後半はバテバテに失速するのはそんな状態のときに多かった。

今日の福士選手には単純には当て嵌まらないと思う。
しかし彼女は3000~1万mにかけて能力を発揮するスピードの勝ったタイプ。
前半集団の中で軽やかに追走していたようにみえて、
最も能力を発揮しやすい、いや、発揮しやすかった1万mなどのペースに比べれば遅く、
先頭に行ってしまう手もあるにはあったが、4年前の失敗もあって行かず、
結果的に競馬っぽくいうと「引っ張り殺し」た感じなのかなあ、と。
それはやっぱり騎手と馬が、
頭脳と肉体が折り合わなかったんじゃないかなあ、と思うのだ。

競馬の場合、日々のトレーニングで折り合いがつくようになっていく。
人間も、それは可能なはず。福士選手のリベンジを見たいものだ。

それにしても野尻選手はかわいい。

by urutimai1970 | 2012-01-29 15:51 | スポーツ