人気ブログランキング | 話題のタグを見る

浦和傘下になって1ヶ月強-あらためて浦和女を思う

「さいたまレイナス」から「浦和レッドダイヤモンズレディース」になってL1開幕から1ヶ月。
第1クールも残り2試合。順位は4位。3勝2敗で勝ち点9は評価がやや難しい。
勝った3試合でも毎度失点し、唯一観戦できた勝ち試合であるFC高槻戦も1失点。
集中の切れる瞬間が必ずあり、またその修正に時間を要するのが今期の問題か。
こういう「穴」を力量あるチームが見逃すはずはなく、
ペルーレ戦、ベレーザ戦では為す術なく敗れた。惨敗ともいうべき負け方だった。
ただ唐突とも言うべきタイミングでレッズ移管が決まって環境が激変し、
監督も交代して「レイナスからレッズレディースへ」と変貌を遂げつつある現状の中、
選手たちの頑張りは今までと変わらず、むしろこれまで以上に伝わるものがある。
0-7と大差で敗れたベレーザ戦でも彼女たちは決して萎れたりはしなかった。
試合終了のホイッスルを聞いて、惨敗だから拍手はできないなあ、と思った。
彼女らは毅然として前を向き、バックスタンドへ挨拶にやってきた。
その目を見たら自然と拍手していた。悔しさを一杯に湛えた瞳。拍手しかなかった。

この日のゲームがきっかけになったのか、
浦和レッドダイヤモンズレディースに関して各所で議論が活発だ。
曰く、聖地駒場で大変なゲームをしてくれた。
曰く、「浦和」を名乗るには恥ずかしい試合だ。
曰く、女子サッカープロ化の鍵は浦和が握っている。
曰く、拡声器の使用禁止も理解できないなんて。
まだまだいろいろある。とにかく『活発』であることは確かだ。

僕は、浦和レッドダイヤモンズレディースが好きだ。
ひたむきさがストレートに伝わってくる試合ぶりに惚れたのだ。
その魅力は今も失われてはいない。彼女たちはとても素晴らしい。
ただし昨季L1覇者とはいえ、どんな相手にもきっちり勝てる絶対的な力量はまだない。
逆を言えばその分伸びシロが存分に残されているということ。
浦和レッドダイヤモンズレディースはまだまだ発展途上のチームでもあるのだ。
「サッカーが好き」「うまくなりたい」「強くなりたい」「勝ちたい」。
高い意識を心に抱いてピッチで目一杯表現して見せる姿を僕は見ていたい。応援したい。
正直「勝利」という結果は欲しい。勝って喜びたい。
誰だってそうだろう。特に選手は誰よりもその気持ちが強いに違いない。
だからこそ僕は応援したい。支えたい。
どんな結果になろうとも、会場に足を運び続け彼女らのプレーを見ていたい。
「浦和」の名前に恥ずかしい試合と酷評されても見放さない。
駒場の芝生に染み込んだ涙も彼女らはいつか聖地の輝きに変えるだろう。
やがて彼女らがサッカーで生活できる日が来るかも知れないし、来ないかも知れない。
女子サッカーは発展途上、全てはまだまだ、これから。
彼女たちの輝く姿を見ていたいから、僕はこれからもLのスタジアムに足を運ぶ。
いつか大きく輝く日が来るのを信じて、静かに僕はスタジアムへ行こう。

by urutimai1970 | 2005-05-06 09:39 | 浦和レッズレディース