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「巨人=東大」説は昔話か

伊藤さん怒ってるなあ…(わかりますけどね)。

さて、巨人の元木大介選手が球団からの戦力外通知を受けて現役を引退するという。
今後は未定らしいが恐らく「汐留放送局お抱え解説者→タレントとしても活動」かと邪推。
「カネさえあれば道理なんて無視!無視!」的なジャイアンツのやり方が嫌いで、
プロ野球の読売関連の話題はどうしても穿った目で見てしまうことを自覚しているが、
やっぱり元木よお前もか、と残念に思うというか、もはや冷めてて感慨も湧かない。

「巨人は東大だ」という信仰がある。
そういう話をあるスポーツライターの記事で以前目にしたことがある。
同じ程度の活躍をした選手がいたとして、
Aさんは巨人で引退、Bさんは巨人以外で引退したとする。
このふたりがスポーツマスコミの世界に行こうとしたとき、
間違いなく、半端でないアドバンテージを持っているのは「巨人卒」のAさん。
日テレ、スポーツ報知を中心に読売丸抱えで大きなバックアップを受けられるから。
いっぽうBさん。彼の最終所属がセ・リーグならまだいいが(それでも受け皿は小さい)、
もしパ・リーグの優勝をあまり争えないチームだった場合、働く場所は皆無に近い。
また彼らが野球界を離れて一般の会社に就職したとする。
営業先などで比較的苦労しないのは「巨人卒」ゆえに巨人ネタを豊富に持つAさんで、
Bさんはプロ野球選手の経歴をネタにしたくても相手が知らないので話にならない、と。
野球人生を終えた後の身の振り方を考えると、
「巨人卒」のブランド力は「東大卒」にも似た凄まじい効力を発揮することを思うと
「何が何でも巨人」「選手生活最後は巨人で」、読売読売と誰もがなびく、というのだ。

この記事、かなり古い。10年前くらいに見たものだったように記憶している。
このころ比べれば状況は少しは変わってきていると思う。
元プロ野球選手の解説者、タレントは多いが「巨人卒」ばかりでもなくなってきた。
それでも、アンチ巨人の僕が球界でも屈指のタレントだと思う元木が
他球団での現役続行を選ばず、巨人で野球を辞めると知って幻滅する。
それはやはり「巨人が巨人の望むように球界を動かせる地位に居座り続けている」から。
巨人は伝統の威光と潤沢な資金力を自球団の発展のみに注ぎ込み、
自らに不利なルールは曲げ、自らに利するルールは力技で捻じ込む。
『球界の盟主』を自認しながら球界全体を見る目をまるで持とうとしない。
一方で「巨人の栄光こそ球界の栄光」と
間違った方向に突き進む球団をどこも止められない。
「巨人追従が球界の総意」とまで言えてしまいそうな、
何十年という時間をかけて作られた、歪んだ価値観が支配する組織「プロ野球」。
その路線にシッカリしがみつき、
恩恵を受けて生きていこうとするように見える巨人OBの多いこと!
もちろん巨人OB全てがダメではないし、
他球団OB全てが素晴らしいわけでもないのは当たり前すぎるほど当たり前だが、
西武出身でキャッチャーをやっていた水戸出身の太目の人とか、
広島出身でピッチャーをやっていた奪三振王の人が、
それぞれ「元ジャイアンツの某さん」と紹介を受けている
(つまり当人たちがその肩書きを使っている)のが本当に嫌だ。
野球界における地位として
現状の「1球団突出」から「12球団横並び」になる日は来るのだろうか。
…来ないだろうな。

(以上を読み返す…)
それにしてもまとまりがない。
そして基本的に「巨人が嫌いだ」という視点で偏っているのでマジ抗議は遠慮願います。
ただし基本的な知識に関して誤解があるようでしたら、
敷島のFゾーンで聞きたいとは思いますが、それも気分次第です。

by urutimai1970 | 2005-10-03 15:42 | スポーツ