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サカダイ!ネタバレ版

週刊サッカーダイジェスト11月1日号「J談『DUOで行こう!』」。
第129回は岩丸史也×小島伸幸!
詳細は読んでいただくとして、93ページの二人の笑顔がたまんね~~~~~!
このページだけでも定価420円払う価値は十分。今週のサカダイはお買い得!

ちょっと気になった部分を。
95ページ3段目のノブさんの発言。ここ、非常に興味深いです。

―おふたりは良き先輩後輩であり、ライバルでもある?
小島「ポジションがひとつしかないんで、もちろん競争相手。
ウチにはもうひとりGKがいますから(北一真)、
3人で切磋琢磨していければいい。
それに、3人が競争してGKのレベルが上がれば、
今度はFWのレベルが上がるんですよ。
シュート練習とかで入らなくなるから、
FWも頑張って入れようとするでしょ?

だから今、ウチが点を取れないというのはFWだけのせいじゃない。
我々の責任でもあるんです」

なるほどねー。GKとFWの関係性ってこういう部分があるんですねえ。
最後の最後が決めきれずに終わることがほとんどのザスパFW陣だけど、
ノブさんのこういう思いも汲んであげて、多少痛がるかもしれないけど(!)、
ゴールマウスに立ち塞がるノブさんや岩丸、北。棗に近藤の各GKに向けて
身震いするようなシュートの矢を放ち続けて欲しい。
その矢でゴールネットを突き破れ!いや、ホント。ふかしてる場合じゃないんだから(泣)。

もうひとつ。
116ページにはなでしこジャパンの正GK山郷のぞみ選手のインタビュー。
117ページ【コミュニケーション】の項で
彼女は所属する浦和レッドダイヤモンズレディースの現況に触れているのだが、
読みながら、特に前半部分など「なんかザスパのことを言われているような気が…」。

―山郷さんがアメリカに移籍するのと同時期に、
チームはレイナスからレッズに移管しましたよね。
(→山郷選手は今季アメリカの女子リーグに参加。レッズ加入は8月から)
どうですか?レッズの印象は。
山郷「芝生の上で練習できて、
(→レイナス時代の練習場はさいたま市内の小学校などを転々。もちろん土の上)
着替える場所もあって、
(→校庭の中の物陰に隠れたりして着替えていた)

遠征先での食事も素晴らしい。サポート面はすごく変わりましたね。
レイナスの時も選手たちのことをすごくよく考えてくれていたのは間違いないんですけど、
やっぱりビッグクラブが付くとこうも変わるんだと思いました。
と同時に、選手たちの意識はまだ変わっていないなとも

―それは、今の成績(5位/L1リーグ第18節終了現在)(→昨期は無敗で優勝)
が物語っている。
山郷「はい。もっと必死にやらなきゃいけないし、
そういう意識が若い子たちに伝えられてもいないですね

(中略)―具体的には?
山郷「ちょっと人のことばかり言い過ぎているんじゃないかって感じたんです。
もちろん、みんなチームを良い方向に持って行きたいって思っています。
でも、じゃあ、自分自身はどうなのか。
若い子たちが聞いて心に響くものがなかったんじゃないかなって思ったので、
まず自分のことをしっかりやったうえで人にも言おう、というようなことを伝えたり」

(→)はうるち米加筆)

市民クラブからレッズ傘下になった浦和レッズレディース。
アマチュアからプロになったザスパ草津。
大きく環境は変化し、世間の耳目の集め方も昨年の比ではない。
どことなく共通項のある二つのクラブともコミュニケーションの問題が発生しているという。
こういう記事を読んだり、伝聞を集めたりという情報源で判断する危険は感じつつも、
浦和レッズレディースでは他者への過干渉という形で表れ、
ザスパ草津では没交渉的コミュニケーション不足という形になっているらしい。
環境が激変する時にはありがちなことなのかもしれない。
だが環境が激変したクラブがすべてコミュニケーショントラブルを抱えるわけでは、ない。
J2なら徳島ヴォルティスはどうか。L1ならTEPCOマリーゼはどうなのか。
どちらも快進撃とまでは言いがたいが一定の評価は与えられるような成績になりつつある。
彼ら、彼女らにあって我らにないものは一体何なのか。
いくつもあるかもしれないが、
ひとつに「『うるさ方』的精神的支柱の欠如」が挙がるか。
キャプテンは浦和レッズレディース・高橋彩子。ザスパ草津・鳥居塚伸人。
練習をつぶさに見ていないのでこれも伝聞などに頼るのが心苦しいが、
両者とも「口より背中でチームをまとめる」タイプではなかろうか。
もちろんこういう存在は欠くべからざるものなのは間違いないが、
それとは別に、口やかましいほど意見を言い放つ、そして自らも他者に耳を傾けられる、
そういう「やりとりでチームを支えられる存在」がいたら頼もしいだろうなあ、と思うのだ。
山郷は今後、たぶん「やりとり」でチームの再興に挑むのだろう。

―アメリカにいる時、コミュニケーションは環境面と同じくらい苦しんだでしょうね。
山郷「そうですね。試合中でも『アウェー(クリア)!』とか『ターン!』とか
簡単なことしか言っていないのに聞き取ってもらえないし、聞いてもくれない(笑)。
何を言っているんだ、あのGKは、みたいな感じでほとんど無視です。
何であなたの言うことを聞かなきゃいけないのかっていうのも、
向こうにはあったと思うんですけど、
それが、次第に『分かっているよ』って手を挙げてくれるようになったり、
試合を重ねるごとに分かり合えて来た。
その時はどうやったら伝わるんだろうって真剣に考えていましたけど、
今は分からないから言わないんじゃなくて、
分かるまで丁寧にしつこく伝えていくことが良かったなって思います。
レッズでもそうやって伝えていければいいですね


期待したい。頼むぜノンちゃん!

そしてザスパ草津には…誰かそういう存在が現れるのだろうか(既にいる?)。気掛かり。

今週のサカダイは俄かに「GK特集」だったような。
いつもに増して興味深かったなあ。

by urutimai1970 | 2005-10-18 11:40 | ザスパ草津