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天皇杯4回戦 アルビレックス新潟 1-0 ザスパ草津

惜しかった。
前半を0-0で凌ぎ後半勝負だったのだが、その1点を新潟に泥臭く奪われてしまった。
以後の攻めは悪くはなかったと思うが、次第に単調さを増してきたのは課題か。
弾かれても弾かれてもなおゴール前にクロスを放り込むのは、
「向こうはそれしかない」と見られてしまっては奏功しない。
変化がもっとあれば、うん、もったいない。
ただ若手主体で組まれたイレブンは「一発やってやる」目のギラつきを感じさせた。
そこは大きな収穫。まだリーグで試合が残っているだけに、あとは「勝利」が欲しい。
もし勝利を手中にできたとき、このチームに確率変動が起こる可能性が感じられるから。

初めてのビッグスワンは、素晴らしかった。
さすがワールドカップスタジアム。白く覆う屋根が実に美しい。
「ザスパ応援席」のゴールほぼ真裏、中段通路やや上の15列目に腰を下ろすと、
正面にアルビオレンジの一群が気勢を挙げていて気持ちがいい。
やっぱりこうじゃないと、ね。
おかげでザスパ側の応援も悪くなかったように思えるが、どうだろう。

試合後だったか、後ろの方での会話が聞こえてきた。
「(ビッグスワンは)やっぱりいいよね」「『ようこそスワンへ』って感じだもんね」
「それに比べて群馬は敷島かあ」「知事もケチだよね」…云々。
告白すれば僕も全く同じことを思っていたのだが、
他者の口から改めて聞かされてみると「ちょっと待てよ」とかなりムッとした。
今や我々には「敷島」というホームスタジアムがあるじゃないか。
「群馬の敷島」は「新潟のビッグスワン」にはなりえないのか?
いや、そんなことは絶対にありえない。
地域のみんなが試合に集い、ホームチームの勝利を願って声を嗄らす、
ザスパ草津というクラブ、敷島陸上競技場というスタジアムが我らにはある。
その場所に「心」を入れるのはスタンドやゴール裏に集う者の「心」だ。
建物が云々ということで「心」が入れられないなんてことはないはずだ。
みんなで「敷島」を育てていこう。
とりあえず敷島に心躍らせて足を運ぶこと、まずそこから始めたらいい。
声を嗄らすも良し、プレーに一喜一憂するも良し、
あるいは外で食べるお弁当に舌鼓を打つなんてことでももちろん構わない。
そんな集まりが次第に敷島に「心」を入れていくことになる。
敷島の「心」がザスパ草津を大きく育てていくことになるのだ。

新潟にはビッグスワンがある。アルビレックス新潟のホームスタジアム。
「群馬にはザスパ草津のホームスタジアム・敷島陸上競技場がある」。
胸を張ってそういえるようになるか否かは「スタジアムの住人」次第だ。

by urutimai1970 | 2005-11-03 22:51 | ザスパ草津