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いまや希少種?

で、昨日は越谷まで「浦和女vs高槻」を見に行ったわけだが、
国道チンタラ、途中から熊谷バイパス利用したら2時間半で神流川を渡れた。
時あたかも夕飯時。「じゃあラーメンでも」ということで『らぁめん味蔵』へ向かった。
メニューを眺めると「タンメン」の文字が躍っている!
即タンメン決定。注文を取りに来た「大筋ではソニン似」の女の子にオーダー。
ウキウキしながら待つ幸せ♪タンメンなんて見つけたの何時以来なんだろう。

幼い頃、ラーメンといえばまず「味噌」「しょうゆ」であり続いて「塩」。
メニューを読めば「僕は味噌味です」「あたしはしょうゆ味よ」「塩味で頑張ってます」と
ラーメン側から熱烈アピールしてくれるラインナップがメニュー一覧に並ぶ中にひっそりと
「…タンメンです。注文してみないと味はわからんとです」
と、今でいうならばヒロシ風の、ちょっと斜に構えた「タンメン」の文字が、
やっとひとりでラーメン1杯食べられるようになった頃の僕の心をドキュンと撃ち抜いた。
ワクワクしながら出された丼を覗き込めば、白いスープにどっさり炒め野菜が山をなす。
「ちょっと違うぞ…」と口に運べば塩味に炒め野菜からの甘味が加わって最高にうまい。
以来ラーメン屋におけるファーストオーダーは常に「タンメン」で固定され、
食後自販機でダイドーのカフェオレを買うのが小学生時分の「外食」のパターンになった。

かつて「溺愛した」といってもいいタンメンが知らぬ間にメニューから姿を消した。
恐らく野菜の値段が高騰した時に各ラーメン店の判断でメニューから消され、
そのままになっているうちに「トンコツでごわす」「家系ラーメン上陸~」「ダブルスープ☆」
などなどラーメンの多種多様化が光の速さで進んでしまい、
タンメン再登場の機会はつとに遠ざかっていったのではないかと想像してみるが、さて。
(僕が単純に「タンメン」の文字を見落としていた可能性はある。大いにある)
そんな思い入れ深いタンメンが「らぁめん味蔵」ではきちんと供されている。
丼を覗き込めば、あの日見たタンメンと同じく白いスープに炒め野菜が山をなす。
基本的に塩味、加えて炒め野菜の甘味。懐かしい。
そして幼い頃は気持ち悪くてなかなか食べることができなかった
「黒いヒラヒラ」キクラゲのコリコリが心地よい。
単にタンメンの出されている店に出くわさなかっただけで、
今も普通にあちこちで「タンメン」は主力メニューとして供されているのかもしれないが、
超がつくほど久々に口にしたタンメンは「郷愁」という隠し味が効いていておいしかった。
タンメンバンザイ!

by urutimai1970 | 2005-10-31 16:00 | 徒然